マタ・ハリ

1989年発行の文庫本ですから、36年前ですね。
書棚にあって、余り焼けてもいないので、残してあったのですが。
第一次世界大戦の折、フランスとドイツの二重スパイとして、処刑された実在の女性について書かれたものです。
この時代の裁判のあいまいさ。
さして、スパイとしての輝かしい功績などはなく、
41歳の時、フランスで銃殺されています。
1876年にオランダの裕福な家庭に生まれましたが、
後、父親が投資の失敗で家は没落したようで。
結婚もして、子供も生まれますが、今でいうDV夫だったのですね。離婚します。子供は夫が引き取り、マタ・ハリ自身は2度と我が子と会うことはなかったとか。
東洋的な美貌を生かして、
生きて行くために、ダンサーとなったようですが、
きちんとした踊りの学習をしたわけではなかったようです。
高級娼婦としても生きたようで、相当に沢山の財界人や政界人との付き合いもあったらしく。
私は読んでいて、
戦争に利用されてしまったのではと感じました。
目立つ存在、舞台にも立つ当時では人気のダンサー。
娼婦として多くの力ある男性とのバイブ。
今では考えられないような、
裁判。
可哀想な一生だったなと思いながら、
このように派手派手しく美しい人は、老いると悲しい風情になるものです。
後世にまで、美しき二重スパイマタ・ハリとして名を、残したのです。
41歳で、良かったのかなとも。
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