創作・・「許せる人」No.3(他小説投稿サイトに公開済み)
「まあ! 失礼ね、私はきれいじゃないわけ?!そんなふうにしたのは司なのよ!」
「ああ、そう、バージンだった五月を開発したのは俺、五月も今じゃ、俺無しは考えられないだろう! さっきも甘ったるい声あげて!」
その日、司は少しおかしかった。
いつもとは違っていた、いつもハンドルを握るせいなのか、アルコールは飲まない、その日は五月に運転を任せ、焼き肉を食べつつ、ガブガブビールを飲み、饒舌だった。
切り上げて車に乗ると、駐車場の中で、熱いキスをしてきたが、ニンニクとビールと煙草の臭いで、ウンザリだった。
司は、ハンドルを握っている五月の太股に手をおく?
いや、やめて! 事故起こすわよときつく抵抗しても手は離さなかった。
「お嬢さん、、、 そこ、左に、、すぐの信号で、また、左、、」
「へんよ!司! おかしいわ!」
五月は、いつもと違う司の露骨な言葉や態度に体は熱くなり、安っぽいネオンのホテルへと車を乗り入れた。
その日を境に、五月と司の間には目には見えない溝が開き始めたようだった。
日曜日に司から電話がきて会うと必ず「珈琲とピアノと編み物」へ行くようになった。
司は彼独自のルートでマイさんのことを調べたようで。
年齢は24才、音大1年で退学、その後、2年半は引きこもりだったとか。
家にいて、ピアノを弾くか編み物をしているマイさんをなんとか外に出したいと、そのカフェを開いたとか。
父はなく、母と姉夫婦が資金を銀行から借り入れてオーブンしたらしく、姉とマイさんの父親は違うらしいことも。
そして、何故急に大学を辞めたのかは誰も知らないことらしい。
司はマイさんに強い興味を抱いているようだった。
それは単なる興味の域をこえていることは五月は勘づいていた。

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