創作・・「律子」No.5−5(他小説投稿サイトにて公開済み)

暁は、話します。
「僕の母は死にました。この部屋で。このベッドで。」
「えっ?!」
「君のお母さんと僕の母は親友だった、そして、君のお母さんは、僕の父と不倫をしていた。
とても長い間。長い間です。
いつも、月に一度、ここで会っていたようだ。」
えっ?? そんなことあり得ないと思いながら、律子は気付きます。
弁護士として互いに忙しい両親、母も父も仕事で地方への出張はよくあります。
混乱している頭を落ち着かせてみると、母は、そうだ、ずっと、ずっと、律子が小学生の頃から、10日前後の日に、2、3日、留守だったことに気付きます。
そして、律子はベッド脇の小さなテーブルにあるパソコンを開いて、ある動画を見せられます。
律子は声すらあげることが出来ませんでした。
森の中、夜空には沢山の星がきらめき、
一転して、ベッド。
星降る夜に。
もつれる中年の男女。
それはまぎれもなく、律子の母と髪に白いものが混じった暁の父の2人でした。
私は、私は、もしかしたら、
殺されるのかもしれない、
初恋の人に、なにもかも奪われるのかも
し・れ・な・い・
復讐という言葉が、頭にちらつきます。
✡ 終わり ✡
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