創作・・「律子」No.5−4 (他小説投稿サイトにて公開済み)

高宮暁は、巧妙に近づきます。
同じ大学のようですが、どの学部なのか話しません。
いつもキャンパスで声をかけてきます。
「りっちゃんは、メガネを外すと別人だね、、
、、すごく美人!」
「りっちゃんは小さい頃から、きれいな肌だったよね、僕はよく覚えているよ、」
そして、二人が結ばれるのに時間は必要ありませんでした。
律子は夢中になります。
暁に夢中になったのか、恋することに夢中になったのか、それとも暁に抱かれることに夢中になったのか。
食事代もホテル代もタクシー代も律子が払いました。
お小遣いがなくなると、カードで払いました。
暁はロマンチックです。
星空のきれいな街に行ってみよう、星降る夜に、りっちゃんを星をみながら抱きたいと囁かれると、
体の芯が熱くなります。
律子は、今まで小さな頃から、親戚にもらったお小遣いや、お年玉を貯金してありました。
使う必要がないので、小学生の時にお金の勉強のために作ってもらった、郵貯の口座に入れてありました。
200万円近くあったのですが、暁へのプレゼントや、星降る夜に会うためのホテル代や食事代に消えてしまいました。
そして、昼間はとても晴れていた日ですが、夜になると小雨がぱらつき始めた秋の夜に。
二人は軽井沢の深い森の中にある、暁の父親の別荘にいました。
2階には大きな、大きな望遠鏡が設置されてあります。
そして傍らには、ゆったりしたセミダブルのベッドが。
小雨がだんだん、ひどくなりザーザー雨に変わりました。
星などはとうてい見ることは出来ません。
星降る夜に、君とひとつになって、星降る夜に僕たちも星になる・・・
✡ 続く ✡
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